会社員を辞め在宅ライターになって半年たった頃、待望だった第一子の妊娠が発覚。
今回は、在宅ライターをしながら妊娠生活を送る中で感じた、会社員と比較した場合のメリット・デメリットを紹介します。
- 在宅ライターなら妊娠ても続けられそう
- 会社員を辞めるとどんなデメリットがある?
こんな思いを持った人の参考になればと思います。
在宅ライターが妊娠したときのメリット
在宅ライターが妊娠したときに感じた、会社員と比較したメリットはこちら。
通勤しなくてもいい
在宅ライターは基本的に自宅で仕事ができます。(近年では会社員でもテレワークが浸透してきましたが)
なので、電車や車を使って通勤する必要がありません。
妊娠中は、つわりによる吐き気や倦怠感、お腹が大きくなることによる息切れや腰痛などさまざまな体調の変化に悩まされます。
その中で電車やバスに乗ったり車を運転しながら職場に向かうことは、決して楽ではありません。
私自身も、妊娠2~4カ月の頃はつわりがひどく、家事さえまともにできませんでした。なので、通勤がないのは肉体的にも精神的にもかなり助かりました。
いつでも休める
前述したように、妊娠中は吐き気や倦怠感、腰痛、息切れ、眠気などさまざまな体調不良に悩まされます。特に妊娠初期はつわりのピークを迎える人が多いため、仕事どころではない日もあるでしょう。
また、定期的な妊婦検診に加え、何かトラブルがあればその都度病院・クリニックに行かなければなりません。
そんなとき、在宅ライターなら体調やスケジュールに合わせて自由に休めます。
個人的には、これが一番のメリットだと感じました。
周囲の人に気を遣わなくていい
妊娠中も会社員として働き続ける場合、上司や同僚など周りの人に気を遣わなくてはいけません。
たとえば、
- 妊娠を公表していない時期に、体調不良を隠して働く
- 周りの目を気にしながら何度もお手洗いに行く
- できない仕事をほかの人にお願いする
特に、つわりが始まる妊娠2~3カ月の時期は、流産などのリスクもあるためまだ公表したくない人も少なくありません。
そんな中、体調不良と戦いながら働くのはとても大変なことだと思います。
いくら妊娠に理解のある職場であっても、周りに気を遣って疲れてしまうでしょう。
里帰りのタイミングが自由
出産時や産後の生活のため、里帰りをする人もいると思います。
里帰りに伴い病院・クリニックを途中で変える場合、「妊娠〇週までに帰省し転院してください」という指示があるのが一般的。
私も里帰り出産をしたのですが、妊娠34~35週までに転院しなければなりませんでした。
会社員の場合、産休に入るタイミングによっては里帰りに伴う転院の時期が限られてしまいますが、在宅ライターの私はいつでもOK。
コロナウイルスの流行により帰省後2週間の自宅待機が必要だったので、パソコンを持って少し早めの妊娠30週に里帰りしました。
自分でスケジュールを調節すればいつでも里帰りできるのは、とても助かりました。
在宅ライターが妊娠したときのデメリット
次に、在宅ライターだからこそ感じた妊娠中のデメリットはこちら。
何かあっても自己責任
フリーランスの在宅ライターなら、仕事量や休むタイミングを自分で決められます。体調が不安定になりがちな妊娠中、周囲に気を遣わず自分のペースで仕事ができるのはとても魅力的。しかし、逆を言えばすべて自己責任ということになります。
たとえば、「安定期に入ったから、仕事を多めに受注しよう」「妊娠9カ月に入るまではこれまで通り仕事を続けよう」と思っても、妊娠中は何があるか分かりません。切迫早産で自宅安静になったり入院になったり、妊娠経過とともに体調が悪くなる可能性もあります。
そんなとき、会社員であれば上司や同僚に事情を説明し休職するという選択肢もあります。職場によってはそれも苦しい選択になると思いますが、事情を理解しサポートしてくれる場合もあるでしょう。しかし、在宅ライターはいくら仕方のない事情であっても、顔の見えないクライアントからすれば「自己都合で仕事をキャンセルされた」という事実にしかなりません。
私自身、できるうちは在宅ライターの仕事を続けたいと思っていましたが、「急な体調変化でできなくなったらどうしよう」「信用を失うのではないか」といつも不安が付きまとっていました。
孤独
大前提として、仕事内容や雇用形態にかかわらず、働きながら妊娠生活を送るのは肉体的にも精神的にも大変なことだと思います。「妊娠しているから」といってなんでも許されるわけではありませんし、通勤するだけでも体力を消耗しますから。
そういった意味では、自宅でできる在宅ライターは気楽な仕事と言えます。
その一方で、妊娠中は外に出たり人と会ったりすることで気分が楽になることもあります。「会社に行くと仕事モードになる」という人もいるでしょう。
しかし、在宅ライターは基本的に家にいますし人と会って話すこともないので、孤独を感じることも少なくありません。仕事に集中していても、どこか寂しさや不安が残ってしまうのです。
運動不足になる
在宅ライターは通勤時間0分のうえ、基本的にデスクワークなので、どうしても運動不足になりがち。安静にできるという意味ではありがたいですが、妊娠中に体重が増えすぎてしまう、体力が落ちてしまうというリスクがあります。
特に安定期(妊娠5ヵ月)以降は、食欲が増す妊婦さんが多いので、注意が必要です。
適切なペースで体重を増やし体力の低下も防ぐには、仕事の合間にストレッチやウォーキングなど軽い運動をすることをおすすめします。
在宅ライターの出産後の注意点は?
在宅ライターが妊娠すると、さまざまなメリット・デメリットがありますが、妊娠中だけでなく出産後にも注意すべき点があります。
出産手当金・育児休業手当がない
会社員が産休・育休を取得すると、出産手当金や育児休業手当金などのサポートを受けられます。しかし、フリーランスの場合、これらの制度はありません。
出産一時金や妊婦健診費用の補助、児童手当金は貰えますが、会社員と比べるとどうしても金銭的なサポートが手薄になってしまうのが現実。
自由な働き方ができる一方で、働けない期間の収入の減少や経済的不安は避けられないでしょう。
保育園に入りにくい
フリーランス、特に在宅でできる仕事の場合、地域によっては普通の会社員よりも保育園入園に不利になることが多いようです。待機児童が多い地域に住んでいる人や、早いうちから保育園に預けたいと思っている人は要注意。
不安な場合は、妊娠中に役所に行って保育園事情をリサーチしておきましょう。
いつ復帰できるか分からない
よく「在宅ライターならいつでも仕事できるね」と言われることがありますが、ライターの仕事は、出産後にすぐに復帰できるほど甘くありません。産褥期を過ぎて生活に慣れてきても、いつ頃どの程度仕事ができるようになるかわかりませんし、前述したように保育園に入れる保証もありません。
なので、「〇月まで育休をとる」と明確に決まっている会社員に比べると、復帰時期を予想するのは少々困難です。
様子を見ながら少しずつ復帰していく、という形が現実的だと思うので、経済的にも精神的にも余裕を持った状態で過ごすのが理想的ですね。
まとめ
在宅ライターが妊娠すると、自由な働き方や気楽さといったメリットがありますが、何かあっても自己責任、運動不足になるといったデメリットもあります。さらに、出産後は保育園や復帰時期などの問題も発生するでしょう。
しかし、どんな体調不良・トラブルが起こるか分からない妊娠中に、自分のペースで生活できることは大きな安心材料になるはず。一概にどちらがいいとは言えませんが、メリット・デメリットを比較しながら自分に合った働き方の選択をしましょう!